リウマチの診断について。
「朝、指の関節が痛かったから病院で調べてもらったけど、
リウマチは出てこなかった。」
「この間、血の検査をしたら、リウマチが出てるって言われた。」
この仕事をしていると、ちょくちょくこういう言葉をお聞きします。
たいがいの方は、「リウマチ=血液検査で陽性」だと思われているようです。
確かにリウマチの診断に血液検査は重要です。
が、その結果だけでは「(関節)リウマチ」と確定診断することはできません。
2010年8月、23年ぶりに関節リウマチの新しい診断基準が改定され、
米国リウマチ学会と欧州リウマチ連盟の共同策定として発表されました。
以下の基準に当てはまる()の点数を足し、
6点以上で関節リウマチと診断されます。
①関節浸潤 (関節の骨・軟骨が破壊されている様子)
*大関節1ヶ所 (0点)
*大関節2-10ヶ所 (1点)
*小関節1-3ヶ所 (2点)
*小関節4-10ヶ所 (3点)
*小関節10ヶ所以上(少なくとも小関節病変1ヶ所は含む) (5点)
②血清学 (少なくとも1回の検査は必要)
*RF(-) and 抗CCP抗体(-) (0点)
*RF(+) or 抗CCP抗体(+) (2点)
*RF(++) or 抗CCP抗体(++) (3点)
※RFとはリウマチ因子と呼ばれる自己抗体の事です。
俗に、「血液検査でリウマチがでた」というのはこのRFのことを指します。
※抗CCP抗体とは今回の新しい診断基準によって加えられた、
新しいリウマチ因子だと理解してもらったらいいです。
※(-)は陰性⇒検出されなかった。 (+)は陽性⇒検出された。
(++)は多量に検出された。(だと思います・・・。)
③急性期炎症反応 (少なくとも1回の検査は必要)
*CRP正常 and 赤沈正常 (0点)
*CRP高値 or 赤沈高値 (1点)
※CRPとは体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに、
血中に現れるタンパク質のことです。
この値が高いと体内で炎症が起きているサインとなります。
※赤沈とは「赤血球沈降速度」の略です。
赤血球が試薬内を沈んでいく速度の事を指します。
④罹病期間 (病気を患っている期間)
*<6週 (0点)
*≧6週 (1点)
これらを計算し、6点以上になって初めて、
リウマチは「関節リウマチ」たりえるわけです。
さて、よく聞くリウマチですが、
これとまぎらわしい病気があります。
それを紹介するのは、次の機会としましょう。
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